白老で「空中物理探査」

6月のある日、白老滑空場の滑走路12ファイナル付近を、ヘリコプターが妙なものを吊り下げて飛行していました。ずいぶん大きな丸い輪のようです。

このヘリは中日本航空のJA023N(AS350)で、ベース・レグ付近にある採石工場の敷地を基地(場外離着陸場)にしていたので、飛行するときは白老フライトサービス(130.75MHz)に無線で連絡がありました。マベリックは風待ちしていたので支障はありませんでした。

ネットで検索してみると、ヘリコプターを使った「空中物理探査」だったようです。

北海道の7地域でヘリコプターによる空中物理探査を実施」2016年12月9日ニュースリリース

「時間領域空中電磁探査」(HeliTEM)という難しい説明がありますが、簡単に言えば「地熱資源の調査」ですね。見かけたのは「登別」地域の調査だったんでしょう。独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の広報誌、JOGMEC NEWS Vol.44には、こんな説明がありました。

「地熱資源ポテンシャル調査」“空中からの探査で新たな有望エリアの発掘へ”

地熱資源の多くは自然公園に賦存しており、十分な調査が行われていない。そこでJOGMECでは、地表面に手を加えずに広域の地質構造を把握し、新しい地熱有望地域の絞り込みやポテンシャル評価ができる空中物理探査を実施している。重力、電磁、磁気の最新技術を用いたこの調査は、平成25年度より行われ、すでに北海道、東北、九州の7地域でデータを取得。有望地域を抽出中だ。

-+-+-+ 引用ここまで +-+-+-

また、JOGMECの「地熱資源ポテンシャル調査」によれば、大きな丸い輪は直径約30メートルの送信アンテナで、これを約50メートルの長吊りにして、地上高約150メートル(500フィート)を対地速度約70km/h(40ノット)でゆっくりと飛行するようです。丸い輪に1420アンペアという大電流を流しているようなので、あまり近づかない方がいいのかな。

白老町民には町からお知らせの文書が回っていたようです。それによると、

  • 調査は前年9~11月に実施予定だったが、悪天候などにより調査の一部を今年行う
  • 飛行期間は平成29年6~8月、朝6:30から夕方18:30まで
  • 実際の飛行は10日程度
  • 「弱い電磁波を発しますが、人や家畜に害はありません。」「ヘアドライヤーくらい(3マイクロテスラ)」「電磁探査の計測器のみ微弱な電磁波を発しますが、携帯電話の50分の1と小さく、人、家畜、テレビ・ペースメーカー等の電気機器に影響ありません。」

などの説明がありました。ケータイより弱い程度の電磁波でしたか。そうでなければ空中物理探査はできませんね。安心しました。

こちらは空中調査ではないようですが、参考までに室蘭民報(平成28年11月6日)の記事を載せておきます。

コメント

  1. イカゴロ より:

    JET A-1のドラムは、近くの砕石場の敷地内では保管許可などの手続きが少々面倒でしょうから滑空場の油脂庫内にでも置いているのでしょうか?このような仕事では給油場所の確保も重要な問題ですネ。

    • やぶ悟空 より:

      白老滑空場では燃料ドラムを見かけませんでした。トラフィック・パターンを飛んだときにシートを被せたヘリは見たんですが、燃料はどうだったかな?

  2. Falke より:

    先週13日、1500~1600の間でFLT してました。
    Radio の呼び込みもなく突然FLT し始めましたのでびっくり!!
    当方、セスナのFLTと重なっていたためびっくりでした。
    そうだったのですね。何の目的か分からずにいました。
    有難う御座いました。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*