ファイナルのパス解析

6月、梅雨のない北海道ですが、ここのところ周期的な天気の谷間が週末にはまるようです。運動会の”Go/No-go”判断も大変ですね。本日、雨で飛行できないので、5月のTGL(タッチ・アンド・ゴー)訓練の最終進入フェーズに着目して、GPS記録から分析してみました。

良い進入ができなければ良い接地はありません。2日間のデータは、3フライトともJR1312マベリックによるもので、使用滑走路は12です。(写真はいずれも5月4日の撮影)

5月4日(木・祝)

グラフの横軸は距離(メートル)で「0」位置は滑走路12進入端です。左端の「-800」は最終進入開始地点です。800メートルはファイナル直線部分の長さです(「進入角と高度」参照)。右端の「400」メートルは滑走路中央に当たります。

縦軸は高度(フィート)で、滑走路12進入端は標高15.0 m (49.2 ft)、滑走路中央は標高13.0 m (42.7 ft)と下り勾配になっています。数値の根拠については「滑走路の標高」をご確認ください。

滑走路12進入端から50メートル内側をエイミング・ポイント(進入目標点)とし、進入角3度、4度、5度の線を引きました。

風は090~100/5kt未満の東で安定しています。まずロー・パスから始め、TGLを5本繰り返してフル・ストップしたので進入は7回、その進入航跡をすべて重ねてみました。GPSは高度の精度が低いので、滑走路上で高度補正のオフセットを行っています。

進入パス角は4度か、もう少し高めといったところで、毎回ほぼ同じように入っていたようです。

中でも一番安定していたのが2回目のTGLで、たしかこのときは接地も上手くいったような記憶があります。

最後の3回は、最終進入半ばからパスがわずかに変化し、4度から5度に上がっていました。最終進入の中ほどにあるちょっとした起伏で、風によるわずかな吹き上げ/吹き下ろしを感じることがあるので、それかな?…と風のせいにしたりして。

5月13日(土)

風はほぼ静穏です。この日の午前もロー・パスから始め、TGL4本の後フル・ストップです。6回の進入航跡をすべて重ねました(同じく、滑走路上で高度補正のオフセットを行っています)。

まずはロー・パス。300フィートでファイナルに入りました。高いです。進入開始後も適正な降下にならず、パスはますます高く離れていきます。ファイナル中央付近で降下率を大きくして戻しましたが、エイミング・ポイントは滑走路12進入端から100メートル付近ですね。そこから進入角5度(5 degH)の赤ラインを入れてみました。

次はTGL。高度250フィート強でファイナルに入りましたが、ローパスの時と同じ傾向でパスが高めに推移しました。早めに気付いて修正し、ショート・ファイナルは進入角4度になっています。

以降のTGL3回分は、ほとんど同じパスで進入角4度の安定した降下になっていました。ただ、エイミング・ポイントは進入端から100メートル位置。特に意識したわけではないけど、いつもより50メートル内側に入っていました。GPSデータを分析して初めて気付いた始末です。

最後の着陸は、高めの高度でファイナルに入ったので降下率を大きくし、約5度の進入角でほぼ一定の降下を続け、最終的にはいつもの進入端から50メートル地点を目標につじつまを合わせた…という感じです。

ここでお昼の休憩。

-+-+-+- Lunch break -+-+-+-

さて午後の部、風は静穏のままです。TGLを3回行ってフル・ストップした、4回の進入航跡を重ねたものです(同じく、滑走路上で高度補正のオフセットを行っています)。

1回目と3回目の進入パスが約4.5度でほぼ重なりましたが、1回目の接地点がずいぶん延びていました。

2回目のパスがいちばん安定した降下になっています。フル・ストップではそれに重なるように4度パスで進入していましたが、高度100フィート付近から高度が下がってしまい、最後は3度パスでの接地、着陸となりました。

まとめ

まだ進入にバラツキはありますが、おおむね4度パスでの進入になってきているようです。また、今回の分析にはありませんが、滑走路中心線(延長線)のキープ率も高くなっていると思います。

問題はその先の「接地」です。私のGPSは接地を分析できるほどの精度はないので、グラフで示すことはできませんが、自身の感触では、合格点をいただけるのはTGLを繰り返して1度あるかどうか、といったところです。何とかブレイク・スルーのきっかけをつかみたいですね。

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