使用訓練機

SFC訓練機のマベリック

ULMとは?

ULM(Ultra Light Motorized aircraft)超軽量航空機は、エンジンを装備した簡易構造の航空機です。一般的にはウルトラライトプレーンやマイクロライトプレーンとも呼ばれています。
超軽量航空機とは、操縦者が着座姿勢で飛行をおこなうことができる着陸(着水)装置と動力装置を装備した簡易構造の飛行機で、次の要件を満たす機体をいいます。

ULMの用件

  1. 単座又は複座であること。
  2. 自重は、単座のものは180kg以下、複座のものは225kg以下であること。
  3. 翼面積は10㎡以上であること。
  4. 最大水平速度は、185km/h以下であること。
  5. パワーオフ失速速度は、65km/h以下であること。
  6. 推進力はプロペラで得るものであること。
  7. 車輪、そり、フロート等の着陸装置又は着水装置を装備したものであること。
  8. 燃料タンク容量は30リットル以下であること。
  9. 対気速度を計測できる機器及び高度を計測できる機器を装備したものであること。

ULMの種類

超軽量航空機には、次の3つのタイプがあります。

  • 舵面操縦型小型軽飛行機とほぼ同じ。
  • 体重移動操縦型…ハンググライダーにエンジン、車輪、座席などを追加したもの。
  • パラシュート型…パラグライダーにエンジン、車輪、座席などを追加したもの。

白老フライングクラブでは、本格的な舵面操縦型の「Maverick」を使用しています。

ULMで飛行するには?

一般の飛行機に必要な耐空証明や操縦者の技能証明は必要ありませんが、機体・操縦者・離着陸の場所について、事前に航空法上の許可を取得することが必要です。
飛行するためには、次の3つの許可が必要となります。

  1. 使用訓練機…航空法11条による許可申請
    “航空法11条 航空機は、有効な耐空証明を受けているものでなければ、航空の用に供してはならない。但し、試験飛行等を行うため国土交通大臣の許可を受けた場合は、この限りでない。”
  2. 操縦者…航空法28条による許可申請
    “航空法28条3 前二項の規定は、国土交通省令で定める航空機に乗り組んでその操縦(航空機に乗り組んで行うその機体及び発動機の取扱いを含む。)を行う者及び国土交通大臣の許可を受けて、試験飛行等のため航空機に乗り組んでその運航を行う者については、適用しない。”
  3. 飛行場(場外離着陸場)…航空法79条による許可申請
    “航空法79条 航空機(国土交通省令で定める航空機を除く。)は、陸上にあつては空港等以外の場所において、水上にあつては国土交通省令で定める場所において、離陸し、又は着陸してはならない。ただし、国土交通大臣の許可を受けた場合は、この限りでない。”

クラブ員が気軽に空を楽しめるように、全ての許可申請は白老フライングクラブがおこなっています。

訓練機はカナダ製の本格的なウルトラライト上級機を使用しています!

クラブで使用している訓練機は、飛行の安定性に定評のあるカナダ・マーフィー航空機の本格的な2シート固定翼超軽量単葉機・マベリックです。
マベリックは、全金属製の高翼で強化された単葉機で、胴体フレームなど、主に薄板アルミニウムから作り上げられています。尾輪式(テイルドラッガー)で、主輪はバンジーサスペンション方式を採用しています。安全性のみならず操縦性にも非常に優れた機体です。
マーフィー航空機は、ライトプレーンの他、ムースなどの実機を含めて、様々な航空機を製造している航空機メーカーです。

■マーフィー航空機 http://www.murphyair.com/

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航空機の性能

■重量

  • 自重 178kg
  • 最大離陸重量 386kg
  • パイロット重量(最大2名)193㎏
  • パイロット重量(最小1名)37kg
  • 燃料重量 14kg
  • 容量 19L
  • 積載物の総重量 207kg

■寸法

  • 全長 6.30m
  • 全高 1.61m
  • 全幅 9.88m

■全翼

  • 主翼面積 15㎡

■速度性能

  • 巡航速度 70MPH
  • 最大出力水平速度 85MPH

■滑空性能

  • 最大滑空比速度(1名搭乗)45MPH
  • 最大滑空比速度(2名搭乗)50MPH
  • 滑空比(最良滑空比速度による)8:1

■上昇性能

  • 最大上昇速度(1名搭乗)VY 45MPH
  • 最大上昇速度(2名搭乗)VY 50MPH
  • 上昇率(最大上昇速度による)4.1m/sec
  • 最良上昇角速度(1名搭乗)VX 40MPH
  • 最良上昇角速度(2名搭乗)VX 45MPH

■離着陸性能

  • 着陸速度 50MPH
  • 着陸性能(最短着陸距離)55m
  • 離陸滑走距離 33m

■限界性能

  • 設計運動速度 VA 60MPH
  • 超過禁止速度 VNE 105MPH
  • 失速速度 VS 28MPH
  • 運動制限荷重+ +5.7G
  • 運動制限荷重- -3.8G

■大気状態制限

  • 横風制限 10kt
  • 悪気流速度 VRA 57MPH

(速度等に関する重要な飛行性能データは鶴野顧問の実機による実測試験値)

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搭載エンジンの性能

ロータックス503

  • ROTAX 503UL 2V (ツインキャブレター)
  • 37.0kW/49.6馬力 6500回転/分
  • 最大トルク 56Nm/6000回転時
  • 最大回転数 6800回転/分
  • エンジン重量 31.4kg
  • キャブレター重量 0.9kg
  • ボア 72.0mm
  • ストローク 61mm
  • 排気量 496.7cc
  • 圧縮比 10.8
  • 燃料 レギュラーガソリン(MON 83 RON 91以上)
  • 混合比 50:1
  • 強制空冷式 ツインプラグ方式

安全性を重視した機体整備をおこなっています!

飛行の安全の基本となる、機体・エンジンの整備は、プロの航空整備士でもある当クラブ副会長の谷脇教官が担当しています。日常整備・定期整備はもちろんのこと、機体に不具合が発生した場合には、格納庫内にて納得がいくまで安全性を求めた整備をおこなっています。

谷脇副会長(指導員、安全管理者兼務)よりご挨拶!

私は白老フライングクラブで機体、エンジンの整備を担当している谷脇といいます。

白老フライングクラブで使用している機体は、カナダ・マーフィーエアクラフト社製のマベリックR503型で、クラブとして2機購入しています。
エンジンはロータックス社製2サイクルエンジン、タブルキャブレター、Cタイプのリダクションギアを搭載しています。プロペラはカーボン製、可変ピッチ2枚羽です。
整備の内容は約100時間ごとにエンジンを分解してピストンのカーボンを清掃し、パッキンやシール交換、リダクションOIL交換、プラグ及び交換部品の交換、ボルトの締め付けなどを実施してエンジン不具合をなくし、万全の状態を維持しています。
また、使用しているマベリックという機体は、胴体及び翼の前縁、骨組みなどは航空アルミ製で主翼の後縁部及び尾翼はダクロンという化学繊維を張っています。普通に飛行するだけなら十分な強度と安全性を備えています。
またライトプレーンの中では飛行性能も高く軽飛行機並の操縦特性があります。

これからも機体、エンジンの勉強を日々続けて安全飛行の原動力となり、故障、不具合を未然に防止し、クラブ員の方々に信頼される整備員となれるよう努力していきたいと思います。